○ハオルチアの実生(基本編)                      

@  準備

種をまく前、種は約一週間位、冷蔵庫(58℃)に入れておくと発芽がそろいます。

A  時期

最低温度が18℃に保てれば何時でもOKです。

B  用土

清潔で保水性の高い物(当園では赤玉芝の目土単用とバーミキュライトの小粒単用でどちらも大差なし)

C  まき方

用土の上に5mm間隔位で種をまき土はかぶせない。80%位の遮光率のスリガラス・ファイロン・ビニール等で蓋をして湿度90%以上を保つって、土が乾かない様にコシ水をして上から水をかけない。

D  場所

温室や室内の窓際や明るい所。ベランダや屋外の場合は半透明の衣装ケースが便利です。風で飛ばない様、砂や赤玉土を入れてその上に鉢を置く。

E  管理

1週間から3週間位で発芽がそろいます。発芽に光量はあまり必要ありませんが発芽後は20%位の光量が必要です。用土が乾かないように気をつけましょう。

F  植え替え

3ヶ月位で、手でつまめる大きさになったら植え替え出来ますが、腐敗が出ない様なら78ヶ月後が植え替えしやすい大きさになります。

注意)

第一回目の植え替えが今後の生長に大きく関わります。クモの糸の様な根一本、これをいかに傷めないで植え替えるかが技術です。(乾いた用土に植え付ける事と、植え替えしたらすぐに水をやる)


(写真)OB−1オブツーサの簡易実生 9月1日に種をまいて1週間後には写真(右)の状態になりました。ハオルチアの実生は手間いらず、場所いらず。室内、室外、ベランダでもどこでも簡単に出来ます。


○ハオルチアの実生(応用編)
当園では100%近い成功率ということで紹介しておりますが、この方法が絶対というわけではありません。播種方法に疑問を感じる方・既に様々な方法を試し成果を上げている方は、ご自分の熟知した方法がよろしいかと思われます。

@耐熱用透明プラステックボトルに赤玉芝目土の微塵抜きをした
  物(バーミキュライト小粒でもOK)を約4cmいれる。


A飲料水(水道水でも差はなし)を霧吹きで、容器内の土が底面
  がしめるまでかける。

B容器のフタを外し、フタと容器を一緒に電子レンジでチンして、
  その後冷ましておく。

C採取済みの種子を紙に包んで1週間冷蔵庫で保存(数ヶ月で
  もOK)した物を殺菌する。
  冷蔵庫から取り出した種子をキッチンペーパーに置き、カビキ
  ラー(ジョンソン株式会社)を噴霧します。
Dカビキラー噴霧直後にペーパータオルを折りたたみ、余分な水
  分を吸い取ります。

E殺菌済みの種子を別の紙に移し、そのまま冷ました容器の中
  に播き,、ギュッとフタをしめる。
※播種時期は最高温度が18℃以上の時期は、初夏〜晩秋までいつでもOKです。保管場所は温室の
  棚上・棚下・室内どこでも大丈夫ですが、発芽が揃うまでの10〜20日間は新聞紙等をかけ、暗いめ
  の場所で管理するのがよいでしょう。発芽が揃ったら、50%以上の遮光場所で管理します。6ヶ月〜
  1年間、植替えを行うまではフタは開けません。
F植替えをする1ヶ月前からフタを1/3位開けておき、外気にならす。
G品種により苗の大きさに差があるので、苗の大きさを確認し自分が扱える大きさに育ってから(発芽後約6ヶ月〜10ヶ月)植替えして下さい。

※用土が乾いていないと、苗を容器から取り出しにくく根を傷めます。
※ ハオルチアの種子は、株が開花・結実して採取が終わるまでに約30日間かかります。採取した種子
   をカビや雑菌から護るのと、発芽をそろえる為に、冷蔵保存がとても有効です。




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